今日は、上級者向けのレッスンです。
昔、クール・ド・ジェブランという人がいました。
Court de Gebelin はフランス人です。
1725年に生まれて1784年に亡くなりました。
江戸時代のど真ん中です。
現在では、タロットの起源は北イタリア(ミラノ)であることは広く知られています。
ですが、
少し前は、タロットはエジプトで誕生したという説が根強く残っていました。
このタロットのエジプト起源説の生みの親と言っていいのが、クール・ド・ジェブランです。
1781年 クール・ド・ジェブランは著書”Le Monde Primitif”を出版しました。
その中でエジプト神秘学とタロットを結びつけたのです。
「クール・ド・ジェブランは嘘つき」と批判することもできるでしょう。
ですが、批判するだけでは研究は深まりません。
エジプト神秘学とタロットを結びつけた彼の功績、
そういうところにフォーカスしてもいいでしょう。
批判を越えたその先に
知識の泉が見つかるものです。
眉間にVネックを刻みながら学ぶよりも
楽しく学んでいってほしいです。
